社員インタビューInterview

介護職員(ケアワーカー)/主任/小林啓

2012年中途入社

小林啓

介護職員(ケアワーカー)/主任

震災と父の介護がきっかけで福祉の道へ

震災と父の介護がきっかけで福祉の道へ

大学を卒業した後は、食品卸売業の営業職として就職しました。しかし、少し仕事に慣れてきた矢先の入社2年目に東日本大震災が発生。そして同じタイミングで、父親が病気になり介護が必要となりました。そのため、地元の富士見町に戻り、家族の中心となって父親の介護に専念することになりました。
しばらくして心身に余裕ができたら、コンピュータ専門学校に行って就職活動をしようと思っていたのですが、その時に関わってくれた富士見町社協のデイサービスやケアマネジャーの方々の姿を見たり、また話を聞いたりしているうちに、福祉分野に興味を持ちました。私や父親だけでなく、地域の高齢者や障がい者など、さまざまな人たちの生活を支えていることに感銘を受けたのです。そして、私もそんな人たちの役に立ちたいと思い、社協に入社しました。
未経験で資格も持っておらず、最初は長く働けるかどうか不安がありましたが、周りのサポートや理解に支えられながら社協の存在意義と仕事のやりがいを実感できるようになりました。そうやって、あっという間に10年以上が過ぎていました。
デイサービス・ショートステイ介護職員として自立支援

デイサービス・ショートステイ介護職員として自立支援

入職してからは、ふれあいデイサービスセンター、次に一本松の家(小規模多機能型居宅介護事業)、そして再びふれあいと、事業所を経験してきました。現在は清泉荘で、デイサービス・ショートステイ介護職員として、約50名いらっしゃるご利用者様が地域でより良い状態で暮らし続けられるよう、自立支援を中心とした業務を行っています。ご利用者様本人はもちろん、ご家族や地域の悩みや要望などを支援に繋げるために、いろいろな人の声を聞くようにしています。また、主任として事業所の運営や職員の管理マネジメントも担当しています。
私たちは、ご利用者様の身体的・精神的・社会的なニーズに応えるために、日々工夫を凝らしています。例えば、レクリエーションでは、季節や行事に合わせて様々な企画を考えます。また、ショートステイでは、ご利用者様が自宅と同じようにリラックスできるように配慮します。私たちは、ご利用者様が笑顔で過ごせることを一番の目標としています。

ご利用者様やご家族から感謝されることが最大の喜び

一番嬉しいことは、この仕事をしている誰もが感じたことがあるのではないかと思いますが、ご利用者様やご家族から感謝されることです。
例えば、ご利用者様が今までできなかったことができるようになり、そのおかげでご家族の負担や悩みが軽くなったりしたときに「ありがとう」と言われると、自分たちのやってきたことが報われたという達成感を感じます。また一方で、そのご利用者様が「家族での役割」を獲得できるまで私たちを信じて頑張り続けていただけたことに対して、私たちの方が「ありがとう」を言う立場になったときは、さらに大きな喜びを実感します。
そして、地域や自宅での困りごとなどを職員みんなで意見を出し合いながら解決していき、ご利用者様やご家族から「助かりました」と言ってもらえた時も、とても嬉しく感じます。これらのことは、私がかつてやっていた営業の仕事とは全く違う喜びですが、今の方が圧倒的に喜びは大きいと思います。
地域で暮らし続けられる町づくりに貢献したい

地域で暮らし続けられる町づくりに貢献したい

今後の目標として、高齢者に限らず全ての町民が暮らしやすく、支えあいながら地域で暮らし続けられるような町づくりに貢献したいと思っています。そのためには、社協だけでなく、他の事業所や団体、行政などとも連携していく必要があります。
また、「高齢者が多い清泉荘デイサービス」というイメージを壊し、子どもや若い人たちとの交流を増やしたいと思っています。その一環として、保育園に声をかけて、清泉荘で一緒に遊んだり、お手伝いをしたりする活動を始めました。これは、子どもたちに高齢者への理解や尊敬を育むとともに、ご利用者のみなさんにも活気や楽しみとなり、身近な“地域共生”の姿となることを目指します。私自身も、地域の出払い(地区の田んぼの草刈りなど)に顔を出して、地域の人たちと交流を深めています。これは、地域のニーズや意見を聞くことができるだけでなく、社協の活動を知ってもらうためにも大切な取り組みだと思って、こだわって続けています。
日々の小さな喜びを大事にできる方におすすめ

日々の小さな喜びを大事にできる方におすすめ

この仕事は、日々の業務の中で喜びや達成感を多く感じられることが多い反面、苦しい場面もたくさんあります。例えば、ご利用者様がお亡くなりになられたり、ご家族と意思疎通がうまくいかなかったりすることなどもあります。また、介護保険制度の変更や人材が不足に直面する時もあります。そんな時には、職員同士で助け合ったり、相談したりすることが大切です。ですから、私たちは何よりもチームワークを重視しています。
この職場に向いていらっしゃる方は、日々の小さな喜びを大事にできる方だと思います。例えば、ご利用者様から「ありがとう」と言ってもらえたり、笑顔を見せてもらえたりすることが、私たちのやりがいになります。また、職員同士で励まし合ったり、褒め合ったりすることもあります。私はこの仕事を通して、人との関わり方やコミュニケーションの大切さを学びました。ここで、人と人とのつながりを感じられる素晴らしい仕事を実感してください。

SNSでシェア

その他の福祉関連職に関連する求人票を見る
このエントリーをはてなブックマークに追加